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その一言で・・・

悪く言えばマインドコントロール。
よく言えば自己啓発。

 それらの手段としての共通点と言えば『言葉』がある。

言葉って不思議なもので、使い方ひとつで同じ状況にいても言葉を変えるだけで全然違う結果になる。

 だからと言って、右脳と口が直結してる様な人が、皆から敬遠されるかと言うとそうでもない。
そこに心があるかないか?・・あとは最終的にそう言った事で成り得た結末を受け入れる器があるからだと思う。

 小学4年から中3の夏まで、新聞配達をしていた。
当然ながら、雨の日も雪の日も新聞が休刊の日以外は毎日40件前後、街灯も少ない赤目の道を自転車で配達した。

 その頃からか、気づけば今まで『しんどい』とか『つらい』と言う言葉を使わなくなった。

言っても状況は変わらないし、ひとたび言葉に出してしまうと、気持ち的にどんどんしんどくなるからだ。

 その時は、そこまで深く考えてそうしていた訳じゃないけど、今思えばそうなのかと思う。

決定的な出来事は、正月の事。

正月といえば新聞の厚みがハンパなかった。自転車の前のカゴに全部積み込んでしまうと、自転車を停めた時ハンドルがクルッとまわって自転車が倒れてしまうから。

2回に分けて配達するほど新聞の厚みがあった。

でもそんな正月の新聞配達がボクは好きだった。
なぜかと言うと、数人のおじさんが決まって毎年ボクが配る時間に門の前に立ち『いつもご苦労さん、ありがとう、お父さんお母さんには言わんときや』といって年玉をくれた。
 年玉も当然嬉しかったけど、そう言う言葉を掛けてもらえるだけで、諸々の厳しさや、一年の労が一気に晴れる感じがするからだった。

新聞配達で一番つらく、やめるキッカケになったのも、新聞屋のおっちゃんの言葉だった。
 正月だけじゃなく、昔は土曜日とか日曜の新聞の厚みが他の曜日に比べて分厚かった。

中には、二つ折りにしてポストに入れる時に厚みのせいで中までしっかり入りきらない時がある。
雨の日なんか、今みたいにビニールに入れてないから、濡れた手で新聞を持って、ポストに無理矢理つっこんだら、新聞が破けてしまう事もあるので、新聞を奥まで突っ込むのに時間がかかった。

でもちょっとでもポストから新聞が顔をだしてる状態だと急に雨が降ったとき、新聞が全部ぬれてしまうのを知っていたので、絶対に奥まで突っ込んでおく様にしてたし、そう指導されてた。

ある日、配ったはずの家の人から新聞店に苦情があった。『今日は新聞入ってなかったで!』と新聞店のおじさんがボロクソに怒られたらしい。
当然、矛先はボクに向く。
『今日、入れ忘れてるやろ!お前ちゃんと配ってんのか?』と言われたので、『全部ちゃんと配ったで』って言うと『ほんまか?大人はだませへんで嘘付くなっ!うそは泥棒のはじまりやで』と長々と叱られ、泥棒とまで言われた。

 理不尽だった。理不尽すぎて、雨の日に新聞を濡らさないように気遣い配った事も、雪の日に自転車のハンドルを持つのがキツかった事も、くらい朝が怖いから歌を歌いながら配った事も、全部否定されるくらいの理不尽さだった。

 それから、何もかもを否定的に考えるようになって、しばらくしてからだ。そんな過ぎた事をあれこれ考えても状況は悪くなる一方だから、楽しい事を考えるようになったのは・・そう教えてくれたのは学校の先生だった。

楽しい事を考えてたら、いろんな事が楽しくなる。当たり前やけど、みんなそれが出来へんから辛いだけ。どうしたら楽しくなるか考えたら楽しいって教えられた。

ボクが救われたのは、その先生の言葉だった。

『まぁ子供で4年間新聞配るのも、なかなか出来へんやろ?よう頑張ったで』

その一言で、モヤモヤは飛んだ。

ボクはその頃から単純すぎるのかも知れないな。

理不尽な事があってから数ヶ月後、毎朝通勤の為に駅に向かう途中の余所の家から新聞を抜き取っていく人が居たらしく、その人が逮捕こそされなかったが警察に捕まったと噂に聞いた。

もちろん配達店のおじさんからのフォローはなかった。

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こちらのお客様はジェルネイルで¥5800です。
 ワンカラーなので、シンプルな印象に思えますが、OLさん
 などにぴったりのネイルです。