日本で買うと1台5万円から10万円前後するネイルマシーン。
高速回転するビットで爪を磨いたり整えたり、甘皮を処理したり、使いこなせばとても便利。
まるで歯医者さんのような感じで施術が出来る。
そんなこんなで1年ほどまえに中国の広州で開催された展示会で、ネイルマシーンばかりを製造&販売している会社のブースを発見。
機械物を中国で買うのはとても怖いと分かっていながら、1台150元(日本円で約2200円)を8台買う事に・・・
その店の人が言うには『うちの会社のマシーンは大丈夫!ほかの会社とちがって弊社はマシーンしか作ってないし、マシーンしか売っていない。だから信頼性のある商品でないと会社が成り立たない』らしい。
その言葉を全面的に信じて、商談成立。
日本に戻って数カ月、やっと買い付けたマシーンが届いて、販売にこぎつけた。
数ヶ月前から徐々に売れ始めて、先日2台目が売れたんだけど、すぐに動かなくなったと言う事で返品してもらう。
で、戻ってきた商品を確認したら動くんだけど、接触不良かも知れないので、とりあえず動く事を確認した新品に交換して送り返した。
それから2週間ほどして再度同じ人から返品依頼・・・理由はビットの持ち手部分が熱くなって、数分後には止まる・・・と言う事らしい。
『俗に言う最初は動くけど、数分後には熱が持って動かなくなるパターンの不良品』
やっぱり経験豊富な買付の先輩の忠告は聞いておくべきだった。
『中国で機械物は買う事なかれ』
本当にメイドインジャパンは素晴らしいと思うし、それ以上に『騙す』と言う腹が日本人(日本の会社)にはない(たまに居るかもしれないけど・・)
今までの経験で、機械じゃなくてふつうの食器などでも、サンプルはキレイで機能も十分、だけどオーダーしたら仕上がりが汚い、不純物や虫が混入している。オーダーした色と違う色が来る。そもそも全然違う商品が来る等、とんでもない物がほとんど。
今度行く時は、大変だけど『靴の跡がついたネイルバッグやキチンと閉まらない容器やしばらくしたら動かなくなるネイルマシーン』を持って中国に行こう。
今、中国はバブルがはじけて、大変な状況だと言う。
状況が悪くなると、更に良い物をつくる業者は少なくなる。
治安も悪くなってるし、なんとなく行く気が失せてきた。
華僑は商売が上手だと言うけど、中国本土人は目先のお金を稼ぐのは上手だけど『商い』は下手なのかも知れないね。