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隠市(なばりいち)への想い

名張の良い品を全国にお届けできる通販サイト「隠市」を思いついて1年が経った。

プラットフォームを整備したはいいのだけど、参加者さんを募ったりする「営業」的な部分は思うように運べなかった。

本業のネイル通販やウェブ制作事業やリフォーム事業を営む傍で、「隠市」のような慈善事業のような業務に力を注げない部分もあった。

まずは本業を安定させないと、何もできない。

そんな中、偶然の出会いから、隠市がある会社の方の目に止まり、隠市を形にしたいとお申し出頂いた。

そして、制作から1年が過ぎようとする今、その方のおかげでやっと希望が見えてきた。

来月中旬、さらに具体的に詰めていく予定。

その時に、制作のきっかけ〜名称について〜今後の展開についてのレポートを提出する予定。

そのレポートの原案を今日は紹介したいと思います。

以下、抜粋。

1・制作への経緯
名張市の人口減少が問題視される中、現在、市をあげて名張の農商工の存続・発展の為、様々な取り組みがされています。
 観光資源も豊富な名張市には来て頂きさえすれば、きっとお喜び頂けると考えておりますし、様々な情報発信をする事で住んでみたい町としても認知され、人口減少問題の解決に繋がるとも考えられています。
 則ち、街の活性化は情報発信を多方面から行い、その上で名張に来て頂いてはじめて成される事であります。
ホームページでPRしたり、パンフレットを置かせてもらったりと言った「一方通行の情報発信」だけでなく、「通信販売」や「イベントや行事」などの「双方向のコミュニケーション」が成熟する事で、上記でも提起されている、人口減少問題の解決や農商工の存続・繁栄への更なる効果が期待できると考えます。
 その中のひとつの取り組みとして、名張市の素晴らしい品々をインターネットで販売し、購入者の方に、様々な情報とサービスを一緒に提供したいと思い、「隠市」を制作しました。

2・名称と願い
 名張市鍛冶町にある商売の神様、通称えべっさん(蛭子神社)の境内入り口の石碑と拝殿入り口の額に「隠市守宮(なばりいちもりのみや)」と書かれています。
隠(なばり)は名張市に関係の深い言葉で、名張市の良いものをお届け出来る通販サイトを表現する屋号を考えている時に、この「隠市守宮」の文字に出会いました。
 隠市守宮の由来は古く、伊勢に天照大神を祀った事で有名な倭姫命(やまとひめのみこと)が天皇から天照大神鎮座に最もふさわしい土地を探すよう命をうけ、笠縫邑(かさぬいむら)から東に向かう際の最初の拠点として、一説では今の名張市鍛冶町の蛭子神社付近に「隠市守宮」を創ったとされています。
万葉集でも當麻真人麿(たぎまのまひとまろ)の妻が詠んだとされる「わが背子はいづく行くらむおきつもの隠(なばり)の山を今日か越ゆらむ」と、隠と言う言葉を使っています。
 そんな名張市を形容する「隠」と言う文字を使いたかった事と、「隠されていた(今まで知らなかった)素晴らしい通販サイト」と思って頂けるようにと願い名付けました。

3:更なる躍進への期待
名張の農商工に携わるお店や人に、実店舗や市内で催される催事や祭り以外の販路を提供し、市外に住む多くの人に「名張の良い物」をお届け・発信していき、ひいては名張市全体の活性化の一役を担える事が私たちの喜びであり希望であります。
 そして市をあげて取り組む事業として取り上げて頂けるようなら、比較的輸入規制の少ない東南アジア、とりわけ日本との貿易が盛んなマレーシアやシンガポールを皮切りに、世界に向けて名張の品を発信出来るようになりたいと思っています。
 私たちの生まれ育った名張市が20年、30年先も人と活気で溢れ、自然豊かな住み良い町であり続ける事が私たちの願いです。

以上ですが、国や県から降り注ぐ、バラマキの金を取り合ってる場合じゃない。

根本的な問題点を洗い出して、将来も名張市が住み良く活気ある故郷であり続けて欲しい。

波にのるまでもうすぐ。

アウトサイドでのパドリングから立ち上がるタイミングを逃したら、波にのれなくなる。

「また次の波を待つ」と言う事のないように、この1ヶ月最善を尽くしたい。

そして、早く、バトンを渡したい。

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